はじめに

こんにちは!子丑のくり坊です。
自分らしい暮らし方とは?
心を楽にして生きるには?
もっと自分らしくあるためには?
今の生活が本当に自分に合っているの?
そんなことを考えたことはありませんか?
そんなあなたに1度は手に取ってもらいたい本の紹介です。
ジャンル/カテゴリ
漫画/エッセイ
本タイトル/出版社
『 やめてみた。』本当に必要なものが見えてくる、暮らし方・考え方 (幻冬舎)
『 もっと、やめてみた。』「こうあるべき」に囚われなくなる暮らし方・考え方 (幻冬舎)
『 さらに、やめてみた。』自分のままで生きられるようになる、暮らし方・考え方 (幻冬舎)
著者
わたなべぽん
主婦で漫画家・わたなべぽんさんが描いたエッセイ漫画。
本のタイトルから
「ミニマリストの生活を描いている作品のかな?」
という印象をもつ人もいるかと思います。
じつは私もこの本のタイトルを最初に見たとき、そう思いました。
ですが、そういった本ではありません。
ごく普通の暮らしの中で、チョットした生活改善や自分に合ったやり方を模索していくといった内容になっています。
ですから『ミニマリストの本』を求めている方には十分に満足のいく内容ではないかもしれません。
でも
この作品において著者は、自分にとって必要なものと不必要なものを仕分けして、より良い豊かな生活を探し求めています。
けっしてミニマルという点から大きく外れている内容ではないと思います。
ではこの本のあらまし(概要)について見ていきましょう!
あらまし
主婦で漫画家の主人公(著者)は夫君と2人暮らし。
ある日の夕方、主人公がご飯を炊こうと思ったら…
あれ?炊飯器が壊れてる⁉
仕方なく家にあった土鍋で炊いてみることに。
これまで炊飯器でしか炊いたことがない主人公。
炊き方を調べ、無事炊きあがったご飯をひと口。
「美味しい!」
初めての土鍋ご飯に2人は大感激!
とりあえず炊飯器を買うのをやめて、そのまま土鍋生活を続けてみます。
そして、主人公はふと思うのです…
「なくても平気なのに、なぜか使い続けているものって結構あるのかも…」
わたなべぽん著 やめてみた。本当に必要なものが見えてくる、暮らし方・考え方(幻冬舎)
ここから『やめてみた。』生活が始まっていきます。
さて、この『やめてみた。』シリーズでは色々な『やめてみた。』が描かれています。
この作品は著者自身の暮らしの中で「これは本当に必要なの?」と疑問に感じたり、ときに人間関係で悩んだりしながら、人からの注意やアドバイスを素直に受けとめて『それまでの何かをやめてみた。』結果、その後の自分の『暮らし方』や『考え方』『生き方』がどう変化したのかをほのぼのとしたタッチで描いています。
この作品の中で著者は
自分の好きなもの
自分の使いやすいもの
自分が暮らしやすくなるもの
を取捨選択していきながら、少しずつ新しい自分を手に入れていきます。
・自信が持てなくて好きなものを好きと言えなかった自分 → 「好き!」と言える自分へ。
・普通のことができず劣等感に悩んでいた自分 → 自分を大切にして楽に生きていける自分へ。
そして
著者は”やめてみた体験”から、改めて感じたことや気づきを私たちに教えてくれます。
”やめる”って
実は気付かないうちに
新しいことを始めるキッカケになっているのかも
やめてみることで始まる新しいことがある
わたなべぽん著 もっと、やめてみた。「こうあるべき」に囚われなくなる暮らし方・考え方(幻冬舎)
もしかしたら”やめてみる生活”とは、
まわりの意見に流されて
なんとなくやってきたことを見直して
”自分流”にすることなのかもしれません
わたなべぽん著 さらに、やめてみた。自分のままで生きられるようになる、暮らし方・考え方(幻冬舎)
など…
もしかしたら
あなたも今の暮らしや人間関係を変えるヒントを見つけることができるかも…。
読後の感想

私がこの本をおすすめしたい人
実は……本のページをめくるまで、なぜか書籍だと思い込んでいました。
なんでだろ?
だから本を読み始めたら漫画だったのでビックリ!
私としては読みやすくて、かえって良かったですけど。
おかげでシリーズ3冊をいっきに読むことができました!
さて
この作品の”やめてみた”ものの中に、すでに私自身(または、わが家)も、やめていたものがありました。
- 長財布
- トイレブラシ
- タバコ
- 白砂糖
- 毎晩のお酒
- 携帯ゲーム
など。
ただ、やめるに至る『動機』や『やめ方』、『やめてみた後の感想』は、私の場合と異なっていましたが…。
同じモノをやめるでも、理由や感じ方は人それぞれですね。
そんな違いも含めて、読んでいて面白かったです。
特に人間関係の話やメンタル面での話は共感できるところもあって興味深かく読ませてもらいました。
それに、この本をぜひ妻にも読んでもらいたいと思いました。
なぜなら人間関係や考え癖など、うちの妻とも共通するように感じたので…。
あと、作者が女性なので、描いている内容について妻の方が色いろ共感できたり、興味をもって読めるのではないかと思います。
じつは私も『やめてみた。』生活を送っている⁉
読み終わってから思ったこと

この『やめてみた。』生活というのは私も普段からフツーにやっていることなのでは?
ということです。
- 夜更かしをやめよう
- 甘いものや間食をやめよう
- 塩分を控えよう
- 毎日の晩酌をやめよう
- 不機嫌な顔をするのをやめよう
- ダラダラした生活をやめよう
- 安請け合いをやめよう
- 彼(彼女)とのお付き合いをやめよう
- 無駄な出費をやめよう
- 悪口をやめよう
- 仕事中心の生活をやめよう
- 会社をやめよう
など、人生を振り返ったら数えきれないほどあります。
そして”やめる”たびに
新しい出会いや発見があったり
やめたことを後悔したり
三日坊主で終わったりして
紆余曲折、試行錯誤しながら日々の生活を送ってきました。
ただ、この本の著者のような『やめることで自分が成長している』という実感や幸福感が、私にはあまりないように思います。
どこにその差があるのでしょうか?
比べてみると随分と違いますね (^_^;)
どうすれば今より成長できるのか?
どうすればより楽しく暮らせるのか?
もっとしっかり自分の人生や暮らしぶりに向きあっていきたいと思います。



私にとっての『本当に必要なもの』って何だろう?
私の興味をそそる手作り石けんの話
冬になり、乾燥肌で悩む著者に友人がアドバイス。
加齢や洗い方、使っている洗剤など乾燥肌になる原因を教えてくれます。
そこでおすすめされたのがオリーブ石けん。
ためしに買ったアレッポのオリーブ石けんを使ってみると、その効果に感激する著者。
ついにはオリーブ石けんを手作りするようになります……。
私も加齢のせいか最近乾燥肌になってきました。
妻にいたっては入浴後に必ず皮膚科のお薬を塗っています。
なのでこの話にはとても興味がわきました。
読み終えてから直ぐにアレッポのオリーブ石けんを検索してみることに。
結構お高い……。
あと気になるのが口コミの油粘土のニオイがするというもの。
どんなものか1度使ってみてからですね。
あと、私も手作り石けんに挑戦してみたいな。
それをやめなくても…
じつは私が少し残念だなと思った話がひとつ。
それは著者夫婦の話し合いの場でのこと。
これからも子どもをつくらず2人で暮らしていきたいというお互いの気持ちを再確認する場面。
夫婦で話し合って決めたことなので他人がとやかくいうことではないのですが…。
それでも、子どもをつくることをやめなくてもいいのでは!
と、思ってしまうのです。
もちろん子どもを産むこと、授かることが人生の全てではないですし、世の中には色々な事情で産むことができない人もいます。
何を隠そう、私どもにも子どもがいません。
長らく不妊治療をしていましたが、結局コウノトリは来ませんでした。
だからというわけではないのですが、妊娠、出産ができる年齢には制限がありますし、子どもがつくれるのならトライしてみては?とついつい思ってしまうのです。
それに子どもができれば苦労もあると思いますが、また新しい喜びや楽しみが生まれるのではないかと…。
この話の中で著者夫婦が言っているように、このまま好きな相手と2人仲良く暮らしていけたらいいのですけど…。
人は日々老いていきますし、いずれ必ず別れなければなりません。
ですから私も今ではそれなりの歳になり



もし私が先に逝ったら
妻1人で大丈夫だろうか?



もし妻に先立たれたら孤独死だな



もし1人暮らしで介護が必要になったら…
と、10年後、20年後、30年後のことをあれこれと考えてしまいます。
まぁ、それぞれに家庭の事情があるでしょうし、夫婦での考え方やライフスタイルがあることは分かるのですが、私としてはチョッと残念に思ったという、ただそれだけのことです。
主な同一著者作品



わたなべぽんさんの他作品にも興味がある方は読んでみて下さいね。
ズボラ習慣をリセットしたらやる気な自分が戻ってきました (KADOKAWA)
自分を好きになりたい。 自己肯定感を上げるためにやってみたこと (幻冬舎)
面倒くさがりの自分を認めたら部屋がもっとキレイになりました 三日坊主の後回し虫退治術 (KADOKAWA)
さいごに
この記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
このシリーズは作者の体験談を描いているものです。
当然、読んでいて自分と重なる話もあれば、全く共感できない話もあると思います。



そりゃ、そうですよね!
私たちは性別も、性格も、生活環境も、積み重ねてきた経験も、みんな違うんですから。
それでも私たちは、同じ時代に生きて同じ国で生活しているわけですから、何かしら共感できたり、参考になる部分があるのではないでしょうか?
たとえ全く共感できなかったとしても、
「私とは生活スタイルも価値観も違うけど、こんな生活や考え方をする人もいるんだなぁ」
と思って読んでみるのも一興かと思います。
あなたにとって の”本当の自分に合った新しい何か”が見つかることを願って。


”本をよく読むことで自分を成長させていきなさい。
本は著者がとても苦労して身につけたことを
たやすく手に入れさせてくれるのだ。”
ソクラテス (古代ギリシアの哲学者 紀元前470〜399年)
ありがとうございました!


今回紹介した本