はじめに
今回は『三線を始めよう!』の第2回目です。
ところで

三線て何かご存じですか?
そうです、三線というのは蛇皮を張った沖縄や奄美大島の伝統楽器の『三味線』のことです。
そして
三線の音色には癒しの効果があると言われていますよね。
三線で奏でる1音1音は、優しく、楽しく、そして切ない…
琉球の雰囲気に包まれるあの独特な音色に人は心地よさを感じ、そして癒されるのではないでしょうか。
そんな沖縄の三線を始めてみたいという方は、私と一緒に学んでみませんか?
今回のテーマは『三線の各部位の名称と役割りについて』です。



それでは一緒に学んでいきましょう
三線の構造と各部位の名称が知りたい



まずは各部位の呼び方を知らないとね





これは私の三線です
人工皮で初心者セットのものを購入しました
三線の構造
三線の構造はザックリとですけど『棹』『胴』『カラクイ』『弦』『駒』で構成されています。
音の伝わり方
棹上で弾かれた弦の振動が駒に伝わり、駒から伝わった振動が胴で共鳴して音が出る仕組みになっています。
三線表側の各部位の名称と役割り
- ※【】内は沖縄読み
天【チラ】 子丑のくり坊ギターでいうと『ヘッド』の先端部分になるよね
三線の先端部分のこと。
三線の型の特徴がよく出る部分なんだって。
三線の型とは
三線の型とは
・三線には伝統的な7つの型があります
・三線(棹)の形状の違いによって7つの型に分類されている
7つの基本の型の名称(種類)
南風原型【フェーバル型】
最も古い型とされる。琉球王国時代の歴史書『球陽』に名工・南風原の名前に由来すると記載されています。
知念大工型【チニンデーク型】
王府の初代・三線主取(三線製作者の管理責任者)に任命された知念の作。低音がよく響くと言われています。
久場春殿型【クバシュンドゥン型】
南風原型系で各型の中で最も大きく棹が太い。久場春殿の作。
久葉の骨型【クバヌフニー型】
横から見ると久葉の葉柄に似ていることから命名された。棹は各型の中で最も細く、最も小ぶりです。
真壁型【マカビ型】
最も普及している型。名工・真壁里之子の作。真壁型の名器のことを『開鐘【ケージョー】』と呼び、開鐘の中で最も名器とされるのが琉球王家伝来の『盛嶋開鐘【ムリシマケージョー】』です。
平仲知念型【ヒラナカチニン型】
知念大工系で、名工・平仲の作。棹は細く鳩胸には丸みがほとんどなく、各型の中で最も軽量。
与那城型【ユナグシク型】
名工・与那城の作。棹は厚みがあり、糸蔵が長く鳩胸も大ぶりで、音量が大きくよく響くと言われている。通称【ユナー】と呼ばれています。
詳しくはこちら
- 範【カラクイ/ムディ】
子丑のくり坊ギターでいうと『ペグ』にあたるね
調弦【チンダミ】(音合わせ)をする糸巻き部分。
チューニングする重要なパーツだ!
- 棹【ソー】
子丑のくり坊ギターでいうと『ネック』にあたるよ
三線の棹は『天』から『猿尾』まで1本の木材でできているんだよ。
約80センチの長さがあって、『三線=棹』というくらい三線の質を決める最も重要な部分なんだ。
だから
三線の部位のなかで最も高価なんだって。
三線の値段はほぼ棹の値段だという。
それに
使用される材質(黒檀、紫檀、縞黒檀、樫、イスノキなど)によって重さや手触り、質感が変わるんだよ。
もちろん金額もね!
子丑のくり坊私の三線は2万円の初心者セットなんだけど、棹の材料には何を使ってるんだろうね?
- 野【トゥーイ】
子丑のくり坊ギターでいうと『フィンガーボード』だね
棹の表面部分。
- 野坂【スンウリ】
-
棹と胴の接続付近の曲がっている部分を指すよ。
ここも三線の型の特徴が出るところなんだ。
型によって形や坂の傾斜角度が違っているよ。
- 胴【チーガ】
子丑のくり坊ギターでいう『ボディ』にあたるよ
ゴムの木などの木枠に皮を張ったもの。
- 皮
子丑のくり坊ギターだと『トップ(表板)』だね
三線に張る皮は3種類あるよ
三線・本皮張り ・ニシキヘビの皮の本皮
・ナイロン製の人工皮
・人工皮の上に本皮を重ねた強化張り
- 弦【チル】
-
昔は絹製だったらしいけど、今はテトロン製やナイロン製が多く使われているよ。
1弦/男弦【ウーヂル】…1番太い弦
2弦/中弦【ナカヂル】…中間の太さの弦
3弦/女弦【ミーヂル】…1番細い弦
『テトロン』と『ナイロン』について
『テトロン』とは『ポリエステル』のことで、石油を原料として科学的に合成された原料のみから作られた合成繊維
『ナイロン』とは主に石油を原料とするポリアミド合成樹脂から作られた合成繊維
胴側の各部位の名称と役割り


- 猿尾【ミジアティ】
子丑のくり坊ギターでいうと『エンドピン』的な…感じになるのかな?
棹の1番下の部分で、糸掛けを引っ掛けるところだよ。
それに
三線にストラップを取り付ける場合には猿尾につけます。
- 胴巻き/手掛【ティーガー】
-
胴と皮のつなぎ目を隠すために、巻いている装飾品。
琉球王家《尚家》の家紋(御紋)である『左三つ巴紋』をあしらったものが多いですね。
あと
種類が豊富なので好みの柄と色を選んでコーディネートしてみるのも楽しいですよ。
- 糸掛け【チルドゥミ】
子丑のくり坊ギターでいうと『ブリッジ』か『ブリッジピン』にあたるのかな?
弦を結ぶ(部品)ところ。
糸掛けも色の種類が豊富なので好みに応じてコーディネートしてみてはいかがでしょう?
- 駒【ウマ】
子丑のくり坊ギターの『サドル』になるよね
弦を持ち上げ、弦の振動を胴表(皮)に伝える楽器として重要な役割をもつ部品だよ。
子丑のくり坊素材や形によって音色が違うよ。
糸蔵側の各部位の名称と役割り


- 糸蔵【チルマダイ】
子丑のくり坊クラシックギターの『ペグ』横の溝みたいだね
カラクイで弦を巻きとるためにあけている四角い穴のことです。
三線の型によって穴の長さや大きさなどが違っている
- 歌口【ウトゥガニ】
子丑のくり坊ギターでいうと『ナット』にあたるパーツだね。
弦の間隔や位置を決める大事な部品。
歌口の高さ具合いや溝のズレが音に大きな影響を与えるんだ。
おわりに
今回は『三線の各部位の名称と役割り』について解説してきました。
いかがだったでしょうか?
少しでも三線に興味をもってもらえるとうれしいです。
今後は練習の仕方なども書いていけるといいなぁと思っています。
また
実際に演奏しているところなども見せれるといいのですが…
練習しないとねー(^_^;)
それに
写真や解説など、もう少し詳細に、また丁寧に記事作成できるといいのかな?
この記事なども含め過去の記事も手直しできるところは手直ししていきます。
今日のところはこんな感じで終わりにしたいと思います。


お付き合いいただき、ありがとうございました!